スタジオライフ「メッシュ」を見て来ました。
新宿シアターサンモール。
萩尾望都原作。
親の愛が欲しくて、転じて父親を殺したいと渇望する少年・メッシュと、すぐどなるけど人の良い贋作画家・ミロンが出会い、そして繰り広げられる人間模様…って感じですか。
ズーーンとくる物語ですね…。
「憎まれているから憎む」。
親子の対話は大事だなぁ、と。そして子供に大人の悪い感情(憎しみとか苛立ちとか)をぶつけてはいけないなぁと思うのです。何でも素直に聞いてしまうんです子供は。
メッシュはずーっと父親を銃で撃ち殺すことばかり考えているのです。ミロンや近所のへっぽこ医者(名前忘れた)たちの明るく能天気な人々と、メッシュが関っているヘンないかがわしい組織との対比が切ないです。日なたと日陰。
メッシュ(山本さん)。
実はあまり若くないのに(ぎゃ~)、少年専科な山本さん。
好きだ!(毎度言ってますな)
金髪は似合っているのかいないのか微妙な感じは否めませんが、山本さんの持ち味はこの微妙なカッコよさに尽きると思うので(毎度言ってますが好きなんですってば)、もう、いいわ! これで!
いい腕してるんですよ~。筋肉質で。おしりはやっぱり出ているんですが…。メッシュはいつもノースリーブを着ているんです。そんなだから男色趣味な面々に目を付けられるのだよ。そう、彼は男性に大人気なのですよ。首は赤ちゃんのようにすべすべで、くちびるはとてもやわらかいのだそうです。たまらんなデヘヘ
ともかく、一目ぼれされた男性にストーカーさながらに付けまわされたり、何だりかんだり結構大変な目に遭ってしまっているメッシュくんです。自暴自棄に生きている感じですが、ミロンに出会ったことで彼の人生は変わっていくのでしょう。
ミロン(曽世さん)。
本当に上手いですよこのお方は。メッシュを怒鳴りつける場面がいくつかあるのですけど、…すてきだ!(笑)
そんなに出番が多いわけではなく、彼がメッシュの心のキズを癒す力になった、というのが、そんなにアピールできていなかったかな…という気がしましたが。偉そうにスミマセン。主役はメッシュだから良いのね。
ドルー(奥田くん)。小悪党な役…。メッシュにかなりひどいことをするんですが(腕折ったり犬に襲わせたり…)、その一方でメッシュにキスしまくり。彼の貧相な企みがばれて、組織のボス?に殺されることになっちゃうんですが、そのときメッシュは彼を必死に助けようとします。あんなひどい目に遭ったのに何故だろう、と不思議なんですが、自分の身を心配してくれる人に出会ったことが無い(と思い込んでいる)メッシュにとって、彼は自分のことを考えてくれる大事な人だったのでしょうか。
同行の奥田ファンなCさんは、「オールバック素敵~!」と主張してましたが、私にとっては…、うーん、そうかな?(笑) 素敵は素敵なんですが、奥田くんはぼっちゃん髪型の方が好きだなぁ。
オノケン(小野健太郎くん)が久々にライフの舞台に! 私は彼の肩幅がないところがとても好きなのです(屈折した愛)。顔がとてもキレイなのですよ~。声はそうでもないんですがごにょごにょ。
青木くんがおひげ生やしていたのが格好良かったですな。彼はたいてい女役なのですが(憎たらしい女性を演じるのがやたら上手いんです)、今回は役替わりでドルー役。来週見るのが楽しみです。
林さんは、へっぽこ医者の山﨑さんの彼女役。山﨑さんと林さんはギャグ担当…。さすが年の功な感じで(微妙に失礼な表現か?)、やたら上手い! 間合いも言い回しもさすがです。笑いっぱなしでした。重~い話が多いライフの舞台、今回もそうでしたが、こんなキャラの存在によって肩の力が抜けるのが良いですね。
少年時代のメッシュ役の松本くん。最近私内で株急上昇なお方。金髪が似合う~。リボンタイがかわいい~。「ママー、ママー!」と呼びかけるんですが、これ誰かも言っていましたな…。OZで深山さんが言っていたのかな。演出の倉田さんは「少年時代に母親にごにょごにょ」なシチュエーションに惹かれておられるのでしょうか…。
と、カンタンですがこんな感じで。
来週は役替わり、メッシュ役は岩崎大くんです。
まだ写真しか拝見してませんが、やたら素敵なのですよ! 今から楽しみ~。