* 雪組 / 朝海ひかる・舞風りら / 樹里咲穂・水夏希 / 中日劇場 / 2004-02
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ちょこちょこ役替わり。演じる方が違うとこうも違うのですねぇ。コムちゃん&りらさんの雰囲気も更に良くなった感じ。
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東宝で1回しか見ていないためか、ストーリーなどうろ覚え…
初見では、どこかで見たことあるような話だし、もう一工夫欲しいなぁなどとと感じておりましたが、今回はずいぶん印象が違いました。
テンポも良くなっていたし、メリハリも出てきたように感じました。
というか…東宝で見たときより数倍面白かったです。
演出を変えたのか、コメディの部分でちゃんと笑えるようになってましたね。
低~い笑い声とか、勢いよく笑うとかで、強引に客を笑わせようとしている感がなきにしもあらずでしたが…
とは言っても、出演者の方々もかなり成長されたのではないかと。
まあ、物語はまったりと進むので、中身はそこまで盛りだくさんではないのですけど。
「えぇ」とか「はい」とか、感情とかこめるの難しいだろうな~というセリフが多く…まさつか先生の脚本ってこんなものですけど。
ただナディア(舞風さん)が「ありがとう」を連発するのが耳につきました。
他の部分の言葉使いは丁寧なのに、どうしてここは語尾に「ございます」とかつかないの~
気位が高くていらっしゃるからこうなのかな…うーん。まぁ良いんですが。
そしてお礼も大事だけどもっと他の反応の仕方はないのかね…。
細かいところをねちねちと申し訳ない。
あとは…アティファ(愛さん)と彼女の妹は、どうやって連絡をとりあっているのかと。
単純に電話とか無線とかなのかな~。
あっさり傍受されそうな気がして心配だったのですけど、無事計画は成功したので、大丈夫だったようですな。
そしてアティファの妹って一体何者なのでしょう…
私の予想:
女の色気でお代官さまのお屋敷に侵入し(お女中とかで)
入浴シーンで窓側に背を向け半見返りな姿で
肩にぴらっとかお湯をかけて思わせぶりにほほえんだりして
奥の寝所(衝立の向こうに真っ赤な布団が2セットくっつけて敷いてある)で
「よいではないか」「あ~~れ~~」と帯を解かれそうになったところで
バサッと着物を投げつけ、くのいち姿で登場する
…といった感じなのですが。(時代も国も激しく違います。)
あ、肝心の仕事してない…。
内容の結論としては、
まさつか芝居は、あまりリアルな部分を追求すると、つじつまが合わなくなって悩む羽目になるので(思い起こせばCrossroadやPJもそうだった…)
「ん?」と思うところはサラリと流しつつ鑑賞するのが正解。
そうすれば素直に楽しめます。深く考えちゃいかんのだ。
ヴァンサン(朝海さん)とナディア(舞風さん)
何だかんだ言いつつ貫禄が出てきたな~と。
えづらも合っているし、雰囲気も良い。
やはりダンスがキレイですね~。
むしろ歌いらないかも。なんちゃって(あわわわ)
二人で組んで、アイスダンスのようにくるくる回るところなんて、本当にキレイで見惚れてしまいます。夢中になって口開いたままです(私が…)
ディディエ(音月さん)とパトリシア(白羽さん)
音月さんは今回役替わりですが、音月さんはこの難役もそつなくこなされてました。
いらいらして声を張り上げるところとか、嫌みっぽくにやつくところとか、うーんさすが実力派なのね。
最後「もうおしまいだ…」の部分(ちょっと演出変わってました)も絶望感が伝わってきて、つい感情移入してしまいました。
いやもともと悪いのはアンタでしょ。
落ち着きがある方なので、うっかり失敗なんてやりそうに無い…
その点ではちょっと頼りなさげな壮さんの方が。って、この判断基準って失礼かしら。
この方も少年キャラなので、コムちゃんと言い合ってると少年同士で意地を張り合っているような雰囲気で微笑ましい(間違ってる?)
白羽さんとの夫婦は、姉と弟に見えてしまいました…すいません…
姉さん女房ということにすれば良いのか。
なんとなく、ディディエ役を未来さんでも見てみたかったような。
絶望…の場面、ぜひ濃い~演技で見たい…かなわぬ夢ですが。
ラシッド(樹里さん)とムジャヒド(水さん)
ミズさんって…すごいなーと、単純に感心してしまいました。
天然ボケっぷりが堂に入っていて素晴らしい。
行動がいちいち面白くて仕方ありませんでした。笑いっぱなしでした。
まさつか脚本上でのセリフはそんなに面白くなくても(ごめんなさい)そこは顔芸(?)と鼻声(…)でカバー。
ミズさんって「立ってるだけで楽しい」要素がありますよ…
(他にはわたるさん、きりやんなど ← 大好きです!)
じゅりさんはおちついた演技。
貫禄が必要な役ではあるが、でも樹里さんには役不足かしらね~。地味な役どころなので、イマイチ目立たないのでありました。
ディミトリ(緒月遠麻さん)
なんだなんだ…ちょっとちょっと~ステキじゃないの!
今までどこに隠れていらしたのかしら~
というわけでいきなり株急上昇の緒月さんです。
若者っぽい文句たれとか勢いとかあって、ディミトリに合っていましたな~
前半、お店でアラビアンな扮装で踊っているときも良かったです。
セリフも聞き取りやすかったですし、舞台映えするし、今後が楽しみです。
沙央くらまさんも語る。語らせてください。
まだ役はついておらず、周囲の通行人などなどで出演でしたがなんだか目を惹くのですよね~ そうよ好きなのよ!!
初盤のお店のダンサーでは、1部分中心で踊ってらっしゃいました。
ダンサーの人なのかな? よくわからない…(その辺は見分け出来ないのですよ)
何と言っても見所は、最後ナディアが帰国するときに背後に立ってるガードマン姿です。
なんなのそのださい色…何の工夫もない制服…
ス、ステキ~~!! そんな冴えない姿もステキなのよ!
目に焼き付けました。ばっちりさ! (いいかげんしつこくてすみません)