スタジオライフ「パサジェルカ」を見てきました。
THEATRE1010(シアターセンジュ)。キャストはCliffバージョン。
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相も変わらず、ライフにはまっております。
新宿など都内での公演が多いのですが、今回は、THEATRE1010開館記念講演ということで、北千住です。千葉です。
内容のせいなのか、場所のせいなのか、チケット取りやすかったです。こんなに取りやすいのは初めてだわ…。何といっても驚きなのは、今回3回分チケットを抽選に申し込んだのですが、3回分全て当選して、しかもどの回も全く同じ席なのです…。
あ、ありえない(笑)
でもなかなか見やすいお席だったので、来週末も楽しみです。
Cliffバージョンの初日ということで…。
挨拶付き(出演者が1人1人、名乗っておじぎする)だったのです。
写真撮影もOKだったのですけど、すっかり日にちを勘違いしておりまして…。カメラなんて持ってきてないよ! と泣きたくなりました。皆さんとても用意が良く。フラッシュの洪水でございました(笑)
ああ、悔やまれるわ…。3月のOZでも確か挨拶付きの公演のチケットが取れているので、こんどこそ頑張るわー! 会社のアイドルおたくの先輩に、超高性能カメラを借りて臨もうかと思います(でも使い慣れていないので失敗で終わると思われます)
物語はですね…
原作、ゾフィア・ポスムイシ。第二次世界大戦の16年後(だったかな)のお話。
主役は、戦争中は親衛隊に所属し、アウシュビッツ収容所の看守をやっていた、女性です。旦那さん(外交官)と一緒に、欧州から赴任先ブラジルへ向かう船の中で、看守時代に囚人として収容されていた女性と激似の人を目撃し、忘れたい過去を思い出してしまう…というお話。
いやいや…実はお芝居の内容に関しての前準備をしていなかったので(ライフの次回作だ! というポイントだけで舞い上がってしまって内容をよく読んでなかった)、こんな内容とは思っておらず。
3回分もチケット取ってしまって、どうしよ…と思いながら見ていたのですが、見終わってみれば、とても良い作品だったと思います。
出演者について。
リーザ(林さん)。
戦争中は親衛隊に所属し、アウシュビッツ収容所の看守をやっていた女性。旦那さんには戦争中の自分の仕事は秘密にしていましたが、しぶしぶ白状します。この回想シーンの軍服姿も見物です。
林さんは、女性役をよくやっていらっしゃる方です。「DRACULA」で男性役も拝見しましたが、やっぱりこの方は女性役専科だな、と…。お顔は、まあ…ですけど(もごご)、物腰から話し方から、もう女性そのもの!(笑) 特に、声が好きです。ハスキーな艶っぽい感じが…。お芝居がすごく上手い方なので、女性役もこなせるのかな、という気がします。いやー魅せられた。ベタ褒め。
ワルター(笠原さん)
リーザの旦那さん。リーザの過去は知らず、彼女の告白を聞いてショックを受けます。「私は元親衛隊の女性を妻にしたんじゃない!」とか何とか…。うーん。
ちょっと疲れたおじさま役がよく似合う…(笑) スーツ姿もお似合いです。
マルタ(及川さん)
収容所時代、リーザに気に入られて助手として働いていた女囚。リーザの気持ちを逆手にとり、色々利用しちゃったわけなのですが…。
もう、素でかわいいなと。囚人役(回想シーン)のときはカツラではなく、短髪の地毛(だと思います)で出ていらっしゃるのですが、こんな髪型でも、ちゃんと女性に見えるのがさすがですわ。
タデウシュ(山本さん)
マルタと同じ収容所の男囚。収容所に入る前は、マルタの婚約者。看守の目を盗んで、または仕事の手伝いなど理由をつけて、マルタに会いに来るのです。
山本さん、おひげ…! ワイルドな山本さんも、良い…!! 金属細工の作業室(?)の場面で、足を広げて椅子に座っている山本さんを見て、「こんな座り方もできるのだ」と嬉しくなりました。いつもヒザがくっついている印象なので。でも、そのあとの、物陰からマルタを見つめる場面では、やっぱり山本さん的うごめき方をしていて、それもやっぱり嬉しかったです(どっちなんだ) 山本さん、やっぱり素敵だなぁ…。出番はあまり多くないのですが、ワイルド山本さんを拝見できただけで満足です。
ブラッドレイ(牧島さん)
ブラジル行きの船で、ワルターに親しげに話しかける、アメリカ人ジャーナリスト。アメリカ人っぽいことをくどくど言ってました…。
牧島くんは「ドリアン・グレイの肖像」で滅茶苦茶はまってしまった方なので、今回も楽しみでした。し、しかもなんか結構でかい役なんじゃねーの? まだ若いのに!(見た目はそんなに若く見えないが…あわわ) 見た印象は…。まぁ、良かったけどドリアン・グレイほどにははまらなそうでした…。役柄があまりフィットしていなかったのかな。
演技派な方なので、お芝居は良かったです。ワルターとの会話シーンが多いのですが、ワルター役の笠原さんが滑舌良くてセリフがとても聞き取り易い方なので、牧島くん、がんばれ…! と応援してしまいました…。牧島くんも上手い方なのですけど、やっぱり笠原さんはすごいな、と思ってしまいました。
物語の最後、肩をすくめるアメリカンなポーズが良かったです(笑)
・リーザの仕事仲間、看守のハウゼ(青木くん)。しばらく別の活動で舞台に出ていなくて、久々の出演だそうです。拝見するのは「OZ」以来。いやーそういえばこんな人居たよ(笑) 声や演技が特徴的なのは有利ですなぁ。
・囚人の方々。生気なくとぼとぼと歩く姿が痛々しいです。収容所の場面は、正直見ているのがつらいですな。
・岩崎大くんの軍服姿が眼福でした…。
・ということは、役替わりでは山本さんがこの軍服を着るということに! ギャーどうしよう…。緊張します。ズボンの長さが余っちゃう~(じゃなくてえぇと)
・幕開きは船上のパーティーの場面で、皆さんがデュエットダンスでご登場なのですが…。宝塚に慣れた目には、微妙につらいっす(笑)。芝居も歌も踊りもやってしまう宝塚は、やっぱりすごいですよ。