* 宙組 / 和涼華・美羽あさひ・七帆ひかる / 宝塚大劇場 / 2005-08
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東京でも見たいー! 見ーたーいー!!
ぜーはー!
新人公演というのはやはり皆見たいものなのですね…
今回、なんとか立ち見でしたが劇場に入ることが出来ました。本音は座って見たかったのですけど(よぼよぼ)、贅沢は言っていられない状況でしたのね…。でも開演前、上手の方でぼーっとしてたら上級生の方々の群れが!! わたくしの目の前を(結構離れておりましたけど)、初嶺さんがお通りになったのよぅ! あー立ち見で良かった! …と現金な私は思ったのでございます。
さて立ち見での観劇、実は今回初体験でございました。
大劇場の立ち見って、わりに熾烈な争いでしたのね…。わたしまけましたわ。上品な女はのろいのよ…なんて言ってみたりして(すみません使ってみたかっただけです)。
でもでも、今回は本当に見て良かった! 新人公演って満足しないことがない、ですね。がんばりがドゴドゴと伝わってきますね。素晴らしい!
マンリーコ(和さん)
おめでとう、初主役!
そう、私は今回和さんを見に来たのでしたよ。
とてもキレイでした~。カツラのチョイスも良かったのではないでしょうか! お衣装は…、最初の白い吟遊詩人服は、ちょっとたぷたぷ? な気がしないでもなかったですが、カツラとお衣装がとても似合っていて、うむ、美しかった! とにかく見た目が良いのは良いことだ(笑) マントの翻し方など、細かいところはファンタジー専科の本役さんにバリバリと学んでいるようで格好よかったですよ。
もうちょっと落ち着いた声が出せると良いなぁ、と思いました。いや今のままでも全然OKなのですよ。でもつい言ってみたくなってしまうのでございます。歌はですねー、動きながらの場面(殺せ♪ 殺してみろ♪ のところ)はちょっと聞き取りにくかったですが、あの歌好きだ…。あの歌&華麗なキックが見たいがために、東京の新人公演にも是が非でも参戦したいです。まあ無理でしょうけども。ずっと歌いっぱなしでもありますので最後の方はちょっとつらそうな箇所がありましたが、全体的に良かったと思います。私の歌に関する要求レベルはあまり高くないというのもありますが!(暴言) このままヘンな小技とかに走らずに、素直に育っていただきたいと思います。
レオノーラ(with 毛布)との愛のデュエットソングのところと、牢獄でアズチューナに子守唄を歌うところも良かったですなぁ~。和さんの伏目がちな表情はドキっとしますわよ… 包容力をもわもわと(?)醸し出していらした! お姉さんは(前からですけど)クラクラです。
最後の宗教画ポーズ(?)の表情もよかったですな…。手を広げて力尽きるところ。あのお衣装は唐突な気がして、本公演観劇時と同じく慣れなかったのですが、そのうちすんなり受け入れられるようになるのだろう…タブン…
ともかく、主役って素晴らしいなぁ…と…。(姿いっぱい見られるから。)
さいごのあいさつは、一生懸命~健気~に語っていてとても好感が持てました(愛は盲目)。マジメな方らしいので、ちゃんと話すこと考えて来たのでしょうなぁ…。だいぶ長かったですが!(笑)
レオノーラ(美羽さん)
序盤は歌がちょっとフラフラしてらっしゃいましたが、さすが、後半は聴かせてくださいましたな。歌主体の作品だけに、やはり皆さんの歌声が気になる。
そして後半の牢獄に助けに来るとき→息絶える場面 が良かったですな…。ただただマンリーコのことを想って…という健気で一途なキャラクターが良く表現されていたと思います。上手かったです。
そして美羽さんさすがだなーと思ったのは最後のあいさつですよ。
滞りなくスラスラと堂々としていて、もう「このまま組長にもなれるのでは!」という落ち着きぶりでした。感心感心。
ルーナ伯爵(七帆さん)
なんだか…またスレンダーになられたような? 気のせいでしょうか…。
オールバックがお似合いでしたねー!
七帆さんの声好きです。3ヵ月後、の歌が特に良かったですね。声が良いだけで魅力が倍増いたしますな。レオノーラに迫るところはもうちょっと色気モワモワ感が欲しかったかなぁ~
アズチューナ(和音さん)
和音さんは、私にとってかわいくてかわいくて目に入れても痛くない~ほど愛でたい存在ですので(大丈夫なのか…)、こんなキョーレツな役大丈夫なのかドキドキ…。とてもデキル方なので、ばっちりやり遂げてしまうのだろうとは思っておりましたが。
うむ、上手かった…。和さんのお母さん、という点では、「まさにお母さんそのものだった!」とまでは言えなかったですけど(見た目やっぱりかわいくなっちゃうので)、でも息子に命令したり弱気になってすがったり、……やっぱり上手いですなぁ…。
最後の一言
「母さん、復讐を遂げました!」
がとても澄んだ声で響いたのが印象的でした。実は本公演では、
「お前の弟だよ!」
の方がインパクト強くてですね、作品に対して違う印象を持っていたのですよ。
この最後の一言の清清しさが、このおどろおどろしい物語の原点(?)だったのだな、と思いました。つまり真の主役はアズチューナってことで…。
パリア(早霧さん)
タニちゃん同様あまり歌が上手くないのかもしれませんが(すいません…)、キャラに合っていて良かったと思いましたよ。
何だろう…良かったと思うのですけど、遺言の場面(つまりキムシンお得意のお説教場面)は、脊髄反射で意識が遠くなってしまいました。今回はそこまではずした内容は主張していないとは思うのですけどね。というか「確かにそうだよな」と感じる部分もあるのですけど、度重なるキムシンインパクトで身体が防御反応するのだよ…。ごめん、パリアくんのせいじゃないです。
修道院長(音乃さん)
かーわーいーいー(錯乱状態)
離れ目さんがシスター帽子(?)を被ってしまうと、強調されて良い感じだ…。
パリアが修道院長に意見を求めるときの表情がとてもかわいかったです。本役の毬穂さんは「澄ましている」表情なのですけど、音乃さんも澄ましているのだけどニッコリ度が高めなのです。うーん、かわいいなぁ。
毅然とした(でも傲慢な)聖職者という雰囲気が良く出ていました。
フェルランド、十輝さん。幕開きからいきなり登場で大変だったのではないかと思いますが、「みんなのお父さん」みたいな落ち着いた雰囲気でとても良かったのではないかと。おひげもお似合いでしたな! あっさりと剣を渡す様子がステキでした(笑)
ジプシーの女性群リーダー(?)、大海さん。か、格好よいです…。「生めよ増やせよ!」みたいなことを言って皆を励ましているところの声が勇ましかったですな。
家臣たち。トサカみたいな髪型の春風さんをよく見ておりました。やっぱり目を惹くわ、あの人。本公も新公家臣、という人もたくさん居るのだろうな、と思うと、何となくやりきれない気もしますが…。
さて、総括。
本公演でも全員参加みたいな感じでコーラスに参加しているからか、コーラスのレベルはとても高いのでは、と感じました。
最後のあいさつのところがちょっと楽しかったです:
物語の最後、主役のマンリーコは台上の高いところに固定されているため、すぐ降りてこられないのですね。そこで幕が降りたあとに他メンバーが幕前に出て来て、一足お先にあいさつを始めたのです。ここの美羽さんの語りがとても上手かったですね。
「主役を務めました和はハリツケになっておりますので(意訳)、一足お先にあいさつを始めさせていただきます」
美羽さんのあいさつが終わったあと、幕が上がってハリツケから開放された和さんが音楽と共に登場→拍手→あいさつ…といった流れ。
今回は、ほぼ和さんしか見ていなかったので、感想も視界が狭くて申し訳ないですが…。デキル子や! とは思っていたけれど、やはりその通りでした。←痛々しいけど素で言っております…言わせてくださいまし…。
私の新公スキルはとても低いので、「何言ってやがる」と思われてもサラリと流していただければ幸いでございます。作品の内容に関しては、本公演のメモで語ろうかと思っておりますが…何から語ればよいのやら(笑) キムシンの暴れん坊っぷりはとどまるところを知りませんな!