今日は新人公演であったか。
幕開きの、あみ姉さんのアドリブで気付いた疎い私であった。
「堕天使の涙」「タランテラ!」、昼の部を見てきましたよ。
今回のお芝居、一番感情移入しやすいのはセバスチャン(音月さん)ではないかと思います。
マルセルみたいに「名誉も~金も~出世も~いらない~」なんて言われてもなー。シファーノフさんは何といったって人間じゃないし。
セバスチャン、本当いいやつなんだよう。
イヴェットがヒロインに確定したときの小さなガッツポーズが泣かせます。次の瞬間の、「え?」な表情とか、…ううう。イヴェットに「もう追わない」と伝えたあと、笑顔で別れて、でも後ろ向いて歩き出したあと、すごくつらそうな表情するのです!イヴェットがつらく思わないように、イヴェットには笑顔しか見せないのですよ。
うおーー、泣ける! 男だセバスチャン!!
屋台であつかんをちびちびやりつつおでんをつつきたいです。(男の友情)(オンナなんていくらでもいるさ!)
イヴェット(大月さん)。
抜擢後にいやがらせうけたりとか、微妙にリアルな感じがしますね(笑)。
それでも負けずに、夢にむかってパトロンを逃すまいと頑張る様は、オバカサンですがたくましいです。まあ、私はセバスチャンの味方だが!
それにしてもオンナって、生きるのが上手だわね。
でも本当に生きるのが上手いオンナなら、昔からの恋人もうまく飼っておけるのでしょうかね。
お芝居の全体について。
何故だかわかりませんが、大劇場で見たときよりも「人間が堕ちていく様」がわかりやすくなっているような気がしました。
見ていて、
「おお、こりゃ地獄の舞踏会だな!」
と思いました。
……軽。
いやー、やっぱり、ルシファーさんのやっていること小さいですよ。もっと「パリ社交界を揺るがす大スキャンダル!!」ぐらいのことをやってくれないと。
ん? エドモン(えりたん)の件は結構大きいか。マルセル亡くなっているし。でもエドモンの存在が、パリの社交界(芸術界? 何といえばいいのだ)に大きな影響があるとは思えないし…。あわわ、えりたんのせいじゃありません
神に気付いてもらおうとしてやっているのだとしても、神は「まったくかわいいやつめ」と思うだけなんじゃないかと思います。かわいいのか。かわいいですよね。ふふ。無力でかわいい。
何が言いたいのかわからなくなってきました。
ちっぽけな存在(よくある表現)のルシファーが、神(この場合、存在としては「親」に近いのかも)の愛を得ようと苦悩する物語…なのかなあ。
そう考えると、ルシファーとジャンPには共通するところがあるというのは、なんとなくわかる気も。
もしや、最初からこの物語の主題ってこれだったのかしら。
ようやく伝わったということで、お願いします