ええと、花組公演「明智小五郎の事件簿―黒蜥蜴」「TUXEDO JAZZ」のメモをば。
辛口です。
「明智小五郎の事件簿 黒蜥蜴」。
一花嬢がかわいい! かわいすぎ!
かわいーかわいー小林少年。
キムラ先生、相当一花嬢のこと気に入っているとみた(セシリイ然り)。
終わり。
…というわけにもいかないので物語に触れてみますか…。
えーとえーと…。
色々唐突なんだけど盛り上がりに欠けるというある意味感動的な作品でございました。
というか、「これ、面白いの?」って思いました。あわわ、ハッキリ言いすぎちゃった。
多分、キムラ先生は今、「結婚したいブーム」なのです(決め付け)。独身者なのかすら存じませんが。だって、犯罪者でしかも自分をハダカにひんむいた(品のない表現)ような人と、結婚したいなんて思いますかね。早苗さん…じゃなくってヨウコさんはもしかしたら、明智さんと結ばれないことがわかったからやけくそだったのかもしれませんけど。もしくは誰でもいいから結婚したかったのかもしれませんけど。理解できないその心理。潤ちゃんも、あっさりと早苗(ヨウコ)にプロポーズできてしまうその心理がわからない。男ってそんなものなのですかね? 少なくとも、キムラ先生の中では男はそういう位置付け?「まずはお友達から」の方が数倍自然ではないかと思うのですけど、何故そうまでして結婚を急ぐのでしょうか?何にせよ、このような観客置いてきぼりなところがこの作品をアレレと思ってしまう一因なのではないかと思ったのでした。波越警部は人前でプロポーズの言葉を堂々と披露するし、明智さんは緑川夫人と想いが通じ合った途端に結婚を申し込むし、うーん…。どうでもいいですけど、明智さんは家庭的なパパになれるとも思えないし、緑川さんが家庭に入る女だとは思えない。もし家庭に入ったとしたら、そんな緑川さんには、明智さんは魅力を感じなくなってしまうのではないかと思うのですよねえ。明らかにそんなムードの2人なのに、「結婚」をゴールにさせようとするのは…。やっぱり、キムラ先生が結婚したいブームなんじゃないすか?(笑)
緑川夫人が、明智さんと想いが通じ合った途端に「アヤネちゃん」になっちゃうのが勿体ない、とも感じました。妖艶な緑川さんを「実は無垢な少女でした」とするのが狙いなのでしょうか。うーん、明智さんはそのギャップに惹かれたということなのかしら。あと1つ、「まだ男を知らないのよ」って2回も言わせなきゃならない言葉なんですか?主張しなくていいですそんなこと。やっぱりココも、緑川さんの「実は無垢な少女でした」を主張したいがための措置なんでしょうか。とまあ、こんな感じで、ツッコミを繰り返していたら物語が終わってしまったのでした。
基本的に単調で…、基本的に明智さんと緑川さんしか活躍の場がないというのも寂しいところではあります。みわさんなんて、「金をくれ!」のところだけですよ見せ場が(ガクラン姿も大いに見せ場ではあるのだが)。勿体ない! 若手スターたちをもっと活用せねばいかんと思うのですよ。
まとめ。
あと数回見たら別のことを感じるようになるのかと思いますが、すいませんもう観劇予定はございません…。
そうそう、早苗の首人形、私は本当の生首なのだと思いました(笑)。「さすがキムシン!」と感動すら覚えたのであります。個人的に、一番もりあがったのはココかもしれません。あと、楽しいドライビングのところでしょうかね。
ショーについて。
えーとえーと。
一花ちゃんが大活躍で楽しかったですな~。あと華耀きらりちゃんがかわいかった! 初姫さあやちゃんがソロをいっぱいもらっていて嬉しかったですな。ゆーひさん似の娘役さんが気になったのだが一体どなたなのであろうか。
作品としてはですね…。えーと。
大勢でワーー!!
…。
大勢でワーー!!
…。
…という感じ。だだっぴろいところでどやどやと。ショーストッパーを思い出しました。あれは、鳳凰伝でお金を使いすぎたのか、とてもシンプルなセットのショーでございました。…今回は、ショーだけでなくお芝居もセットがシンプルなのが泣けるのですけどね…。ふふふ。
まとぶさん2番手!でバリバリ押していこう、という劇団の意思がビタビタと伝わってくる公演でございましたが、まとぶさんにはもうちょっと頑張っていただきたいなという気がしなくもない。花組はハルノさんが偉大すぎるので、大勢で押し寄せないと負けちゃうと思うのですよねえ。
そうそう、コレってオギー作品でしたのね。オギー作品って、初見ではよくわからなくてあとからじわじわ効いてくるので(私にとっては、ですけど)、数回見たらすごく楽しめるのかもしれない…とも思いました…。けど。
ずいぶん否定的なメモになってしまって申し訳ない。
結論としては、記事のタイトル(緑川さんのセリフ)を心がければ楽しめるんでないかと思います