「リア王」のメモ。
前回の「オセロー」より今回の方がより感動した。とても良かったですよ。「リア王」なのに背景は松の木(狂言とかで良く見る…)、雅楽みたいな音楽だったりするし。それに違和感ないのが、さすがのニナガワワールドなのだろうか。内山りなちゃんが甲冑姿で馬に乗っていて格好良かった。声も勇ましくてステキでした。(でも正直なところ、馬のほうにクギヅケだった…。だって明らかにヒトの足なんだもの…笑)。
そして、サスガだ!と感動したのはとよた真帆さんと銀粉蝶さん。悪い姉さんの役です。本当~にイヤな女なんですよこれが(笑)。でもすごく美しくて艶やかなのです。悪役を魅力的に演じられるってすごいなあ~。見ごたえありました。主役の平さん、そして吉田さん、高橋洋さんもすごく良かった。2幕、吉田さんと高橋さんのやりとりの場面は涙が止まりませんでした…。オセローのときは憎しみあっていた2人ですが(笑)、今回は親子の絆が本当に素晴らしかった。平さんは本当におじいちゃんみたいで(どんな感想だ)、最初はどなりちらす偏屈じいさんだったのが、次第に弱って、ひっそり夢の世界に生きるようになってしまう過程がとても切なくてですね…。思い返せば2幕はほとんど涙で前が見えませぬ状態でしたな。
いつもながら芸のない感想となってしまいましたが。久々見ごたえのある作品でございました。