* 雪組 / 朝海ひかる・舞風りら / 初風緑・水夏希 / 宝塚大劇場 / 2004-04
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良くも悪くもロマンチック・レビュー。初舞台生ロケット&90人ロケットが目玉。トップコンビのデュエットダンスが1場面しかないのは少々残念でございました…
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幕開き、初舞台生のロケットです。大階段にスタンバイしてます。
揃いでくるくる金髪のかつらをかぶって、帽子にはハネと「90」の文字。
初々しいです。がんばれ新人諸君。
あの肉色網タイツは、ちょっと生々しい感じでございましたが…
大階段中央、コムちゃん登場。金色総スパンのお衣装。
次に初風さん、上手側に壮さん、下手側に音月さんがいます。
ミズさんが登場。未来さん・美穂さん・愛さん。壮さん・音月さん・白羽さん。
舞風さん。あ、順番違うかもしれないです。
どなたも「タカラヅカ~」な歌です。とにかく劇団名を連呼する歌を歌い継ぎます。
最後にまたコムちゃん登場。銀橋に出て、引っ込んで、キメです。
私事(?)ですがこの場面はミズさんと壮さんがお隣同士なので、オペラグラスの1つのマルでお2人同時に拝見でき、とてもおいしいのでありました。
初風さんの銀橋わたり。
グローリー♪ と歌っていた気がしますが少々あやふやです。
途中から壮さん、音月さんと娘約さんたちが登場して、皆さんで楽しく歌い踊ります。
次はへっぽこ舞台人コムちゃんが、舞台の精のおかげでデキル舞台人になってしまうという夢のようなありがちなストーリー(失礼)でございます。
踊ろうとしてもうまくいかずどよよんと落ち込んだコムちゃんの前に、二の腕もろだし(ひどい表現方法です)のミズさんが登場。キュートな振り付け?でコムちゃんにアピールするのでした。
舞台の精さんたちは揃って二の腕出して腹チラで、短パンにしましま手袋というセンスが良いのだか何なのだかどうにも表現しかねるスタイルです。
まあ岡田先生テイストとも言えますがな。
最終的にコムちゃんは立ち直ったようで、めでたしめでたし。
次。これぞロマンチックレビュー、な場面。なのだと思います。
舞風さんが濃いピンクのお衣装で登場。リラの花? を抱いて、娘役さんたちを引き連れて登場です。紫のお衣装の娘群と黄緑のお衣装の娘群がおります。
紫お衣装の初風さんと愛さんが登場し、歌って踊って去って…
あとは…えっとー。
壮さん天勢さん音月さん凰稀さんが水色のお衣装で…
コムちゃんも登場し…
とにかくカラフルな方々が入れ替わりたちかわり登場するのですが…なんだかコマギレで、メリハリがない場面、という印象だったのでした。すまぬ。
ミズさんしましまスーツ銀橋。
すいませんがファンモードでいかせていただきます。
…ゴホ。
……とろけてしまうのよー!! しびれてしまうのよ~~!!!(絶叫)
ねっとりとえろ…じゃなくて甘い声でムンムンにキザってらっしゃるのですが、何と言いますか、あの指先が自分の座席の方に伸ばされた(ような気がしてしまった)日には…!!
ぜーぜー
銀橋で歌い、客席に降りて1列目のお客さんの頭に帽子を載せ、別のお客さんにちょっかいを出し、戻ってキメ、というパターンのようです。
私が見たときは
「オレもカードはペルソナだぜ」と
「1列目で双眼鏡…」(その前に、お客さんの双眼鏡を奪っておられました)
ああ…1度でいいから最前に座ってみたいものです。
この場面を見るためだけにでも、東京でも絶対見に行くぞ、と強く決意したのです。
エネルギッシュダンシングな場面。
背後に高輝度LEDフルカラーディスプレイが登場し、薔薇が散っている? みたいな映像が出ます。上から赤くチラチラ光るオブジェが降りてきて、それを囲んで踊る人々。
コムちゃんも登場。
ミズさんも登場。初風さんは上手で歌ってらっしゃいます。
舞風さんも登場。バレエチックな優雅なダンスもステキですが、このような激しく勇ましい感じのダンスもきまってます。格好いいです。
どんどん人数が増えてきます。
なんとなく、「明日へのエナジー」(@シトラス)や「アジアンパワー」(@アジアンサンライズ)を思い出させる場面です。あの「前に進みたいが進めない」フリもやってらっしゃいました。(こんな表現でわかるかしら)
ダンスを見ているのがとにかく楽しいです。
このショーの目玉、90人ロケット。
数えてはおりませんが、おそらく90人いたのでしょう。
赤いお衣装にシルクハット。オーソドックスなお衣装ですがかわいいです。
背後に、またまたLEDディスプレイが登場です。
ディスプレイにもジェンヌさんたちのダンスが流れ、人数が水増しされています。ファミレスが、店内を広く且つ客が入っているように見せるために、壁を鏡張りにする手法と似ています(たぶん)
舞風さんが水色のお衣装で、水色の布を手に銀橋渡り。
上から白い布が垂れ下がっています。
娘役さんたちと踊り、そしてコムちゃん登場。
「アナタ、こんなにキレイに洗いあがったわ」
「おおご苦労さん。漂白剤を使ったのかい」
「いいえ、洗剤しか使っていないわ」
「柔軟材を使っただろう!」(布をほおにスリスリしつつ)
「いいえ、洗剤だけよ!」
「なんて素晴らしい洗剤なんだ!!」
2人、真っ白な洗濯物の前で喜びのダンス。
……という場面なわけではありませんが(当たり前です) 爽やかなデュエットダンスです。
トップコンビががっつり組んだデュエットダンスは、ここしかないのでしっかり堪能いたしましょう。
初風さんとミズさんの銀橋。
えーと、パーフェクトマンにしてはタニさんが足りない気がするのですが。
と思ってしまうほど、既視感な場面です。
「オレこそダンディだ」
「いやいやオレの方こそダンディだ」
と言い合っています。
懲りないですなキミたち…。
パーフェクトなダンディをめざしてください。
白いドレスの娘役さんたちと、紫ドレス(だったかのう…)の舞風さん。
舞風さんが踊って、まわりが踊って。
そして大階段が登場し、黒エンビの男役さんたちが登場。
中央からコムちゃんが降りてきます。
ここからは、オーソドックスな「大階段の黒エンビでのダンス」です。
よく見る光景ではありますが、これは「水戸黄門」でいう「これが目に入らぬかー」(8時45分)や、「暴れん坊将軍」の「成敗!」(将軍さまは手を下さず隠密が親玉を斬る)のように、パターンではあるが是非見たい場面の筆頭なのですよね。…何故例に挙げるのが時代劇ばかりなのでしょうね。
ところでこのような黒エンビでピシッとした場面ですと、オールバックなヘアスタイルをされている方がかなりいらっしゃいますが。
オールバックって、かなり人を選ぶ髪型なのではと思うのですよ。
明らかに「アナタは少々前髪を出した方がお似合いなのではないかい」と教えてあげたくなる人もいるのだ…。
さてさて、コムりらのデュエットかしら?
と思って楽しみにしてたら、もうパレードなのね…。
まず、エトワールは白羽さん。
美穂さんと愛さん。
音月さんを中心に、山科さんと夢園さん。
壮さん、ミズさん、初風さん、舞風さん。
最後にコムちゃん。
おお…楽しかったわ(オペラ使いでエネルギー消耗)
まあ何というか。
オーソドックスすぎて目新しさはないのですが…。
可もなく不可もなく…。ごめん岡田せんせい…。
「え? 順番これで合ってるの?」と問いかけたくなってしまうような、不思議な場面展開でございましたよところどころ。
これが目新しさってやつだったのだろうか。
ま、でも、それなりに楽しいショーでございましたが。というか大満足でした。
内容的には「まあまあ」でしたが、壮さんがすごい活躍ぶりだったので、それをずっと見ていられてすごく楽しかった&幸せだった、という感じかしら…
あとは、下級生観察も非常に楽しゅうございました。ふふふ…。
もうひとつ。
コムちゃん、男役集団の中ですと少々埋もれ(あわわわ)…などと思っておりましたが、非常に頼もしくなっていてホレボレしたのです。
ただ、やっぱり…ウリは男役を引きつれて踊るのより、舞風さんとのデュエットだと思うのですよ。
もう1場面くらいやってくれても良かったのではないかしら、と思ったのでした。
個人的趣味な意見なのですが…それを言うなら全部そうだが…