* 愛華みれ・井上順 / THEATRE 1010 / 2004-10
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売れない女優と、解雇された野球選手の夫婦のオハナシ
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ところどころコメディーをちりばめた、人情ものがたり…ってところでしょうか。
売れない女優の今泉梅子(愛華さん)と、解雇されたばかりの野球選手今泉弦造(井上さん)が、自分たちの境遇を嘆き、心中を決意します。死ぬ前の豪遊をして、最後帝国ホテル(チョー高級なホテル)で最期を遂げようと泊まりにきたところ… 元大リーガーのディマジオ(有名人)・女優のモンロー(有名人)夫婦の隣の部屋になってしまったのものだからサ~ア大変!
著名な彼らのおこぼれにあずかろうと、おかしな人々が続々進入してきてしまい、心中どころではなくなってしまいます。ですが、その人々とのふれあいにより、2人は「もう少し生きよう」と考えなおすのでした。
無理して帝国ホテル泊まって良かったね! というハナシ……
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今泉梅子(芸名:梅園はるか)(愛華さん)
昭和風な扮装が似合うことと言ったら ……か、かわいいのですよ…
コメディ部分のハジケぶりはさすがという感じです。
歌がちょこちょこあるのですが、眉ワザがご健在で嬉しく思いました。あの歌うときの眉の驚異的な上げ下げ(言い過ぎちゃったかしら)がとてもツボなのでした。大好きだ~
売れない女優のお仕事として「時代劇の悪代官の腰元役」が例にあげられていましたが、「1人だけ背が高くて目立ってましたね~」と突っ込まれてふくれておりました。
今泉弦造(井上さん)
今しがた東京巨人軍(野球チーム)を解雇されたばかりのお方。良い人。サインを見落としたことはない…のがウリ。
少々くたびれたおじさんぷりが…たまらん渋さでございました。いや~オヤジさん好きなんですよ。話し方が飄々とした感じなのも素敵。
愛華さんとの夫婦が、なかなか絵になっていて良かった…長年連れ添った夫婦って感じで… (これ、褒め言葉になっていますよね…?)
あとは2人が泊まっている部屋に乱入してくる面々が居るのですけど、中で楽しかったのは新聞記者のキクチさん(清水明彦さん)ですね。
なかなかクセのある方々でございました。
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あら…なんだか疲れてきてシリキレトンボだわ
まとめとしては、まー若い方より少し人生経験を積んだ方の方がより楽しめるお芝居かしら、と。
一番笑ったのは、死装束として愛華さん:着物(滅茶苦茶おキレイでした♪)、井上さん巨人軍のユニフォームを装着して登場したところです…。井上さんがとにかく面白いのですよ。あのいかにも着慣れていない感じが(笑)(昔は野球少年だったそうなのですが)
あとは、愛華さんがマリリン・モンローのマネをして(シャネル~ ナンバ~ ファイブ[:ハート:])、それに応えて井上さんが旦那のディマジオを演じ…ちゃぶ台をひっくり返す場面。
あ、書くとあまり面白くありませんね…。
あとは、コメディーにしても心中をネタにしていたりするので、少々切なさ…もの悲しさが漂うのは…仕方ないですね。まぁ本テーマはそこにはないので良いのでしょうけど。
ともかく、モンロ~[:ハート:]な愛華さんを見たい方にはオススメ。
あとオヤジ好きの方も。