素晴らしいわオリガ~♪
というわけで花組「マラケシュ・紅の墓標」「エンター・ザ・レビュー」を見納めてきました。
この歌詞、なんかヘンじゃないですか? 何百倍もってアナタ。
♪ 素晴らしいわ素晴らしいわオリガ~
…なぜか笑えます。
でも梨花さんの歌を聴けたのは嬉しかったですな。トム・ジョーンズ以来?
さて、今回もやはり、ハッピーエンドではなかった…。(同じ公演ですからね)
現在のどろんとした現実から脱却しようと足掻く人々。
なぜ「どろん」なんて表現なのかというと、あの紅い妖精さん(鈴懸さん)が出てくると、なんだかそんな気持ちになるからです。
偶然に、同じ時期にマラケシュにやって来たオリガとイヴェット。この偶然が、物語が動くキッカケとなっているのです。オリガもイヴェットも、何かしら気持ちの整理をつけ、ある種の諦念のような心境で前に進んで行こうとするわけですが、その「偶然」というか…「チャンス」?を味方に出来なかったレオンは上手くいかなかった…のかなぁ。何か違いますな…。うーん、難しいっす。
ともかく、この物語に出てくる人は、皆さん後ろ向きであらせられるのですよ。リュドヴィークとオリガの駆け落ち計画に関しても、お互い強く惹かれあったというのではなく、同じ境遇にシンクロした、みたいな、現状から逃れようとして「この人と一緒に行くのだ」と必死に思い込もうとしているような印象。だからどろんとしているんでしょうかね。
そんな中で爽やかなのは弁護士の未涼さんです。
敬語キャラがこんなに似合うなんて! 素晴らしいわ! 何百倍も素晴らしいわ~
未涼さん、声が素敵なんですよね~。うっとり聴き惚れます。
彩吹さんは出番がほとんどなくて(涙)ほぼ最初と最後のみ、みたいな感じで…。ずっと漂流しているし。あ、回想シーンで1回出てきたかな…。
でも漂流場面の横髪なびいているスタイルは非常におステキです。前髪もおろしているし! わかっているじゃないのユミコさん。
回想シーンの眉月さん(バレリーナ役!)がはまりすぎていて怖いです(笑)。さすが王子です。
ふづきさんは、トップになってようやく、ハマリ役をもらえたかな~という印象。現代っ子みたいな役(前回のミルバみたいな)より、今回のような貴婦人な役の方が断然似合いますね。今回は本当に良かったです。セリフの言い方も聴きやすくてキレイでした。黄緑のお衣装がかわいかったですな~。回想シーンの水色のお衣装は、1914で檀ちゃんが着ていたモノですね! デザインがかわいくて覚えていたので、すぐわかりました。
舞台装置がとても美しいんです。特にホテル中庭の噴水。
2階てっぺんから見ると、中のアミアミみたいのまで見えて楽しいのですが(笑) オギー先生のセンスは素晴らしいわ! 素晴らしいわぁ~
ショーについて。
盛りだくさんな内容ですなー。
改めて思ったのですが、トップコンビの絡みがほとんど無いのですね…。ちゃんとデュエットするのはフィナーレくらい? こんなんで良いのかしら? トップ絡みまくりの宙組を見たあとなので余計にそう思うのでしょうか?(アレは絡みすぎという話も…笑)(いや、アレはアレで好きなんですけどね)
逆に樹里さんと遠野さんは絡みまくっておりますなぁ。猛獣使いのところとか、帽子の陽気なところとか。
猛獣使いのところは、ちょっと目のやり場に困るというか…。どどどどうすりゃいいの私。宝塚って、たまに「ジェンヌさんにこんなあられもない格好させちゃっていいのか!」って仕打ちをしますよね…。エリザベートのマダムヴォルフの場面でも思ったのですが。えろさが売りなわけじゃないんだし、もうちょっと品の良い雰囲気で行ってほしいなぁ~と思ったりするのです。まーそんなこといいつつ、私もネコミミシッポのあすか嬢にクギツケだったわけですが。
帽子のところはとても好きですな。かわいいぞ!
あとは桜一花嬢が活躍していたのが嬉しかったですな。
ロケットボーイのラントムお父さんから目が離せませんでした…。彼は顔芸を極めてますよ! 楽しくて仕方ないのですが!(ガクガク) わたる~きりや~路線(立っているだけで楽しいお方)(でもステキ)を次ぐお方なのではないかと思います。いや上を行くんじゃないかと思います。わたるきりやは既に神の域に達してますので更に上を目指して頑張ってください。期待しています。
ハルノさんはドレス着るとイキイキしますな…。
紫峰さん? のウインクにオチましたよ。やられた~。
花野じゅりあ嬢のもちもちほっぺが好きです。
華城さんがかわいくなってきました。
花純さんのダンスはホントすごい。ホレボレです。
桐生さん、ホント格好よくなりましたな。