スタジオライフの「白夜行 第2部」。
さて、ストーリーは「白夜行」(東野圭吾)におまかせするとして…。
私は行間読んだりするのがあまり得意ではないので(うわっつらだけで判断してしまう…)、最初は亮司と雪穂が何をやっているのかよくわからなかったのですよ。
第1部のあと、
「もしかして、雪穂って怖い女かも!」
と騒いでいたら
「今更何言ってんの」
と冷ややかな目で見られてしまったりしたものです。懐かしい思い出。
第2部では、彼らが陰でやっている恐ろしいことに気付く人が続々出て来ていました。そりゃあ、わりに堂々とやっているから気付くだろう…。そんな人々を次々に抹殺していく亮司と雪穂。
最後、亮司と雪穂のつながり(魂のつながり?)の理由があきらかになるのですが…
笠原さん(亮司)&岩崎大くん(雪穂)のときは、自分の父親が雪穂にとんでもないことをしていたという事実を知った亮司が、父親の分の罪を背負って一生かけて償いをしようとしていたのかな… と思ったのですが。つまり、双方向からのつながりというよりは「亮司→雪穂」が強いのかな、という印象を持ったのです。ところが、次に山本さん(亮司)舟見さん(雪穂)バージョンを見たときに、雪穂の想いも同じくらい強かったのだと感じました。単に2回目だからよく理解できただけかもしれないのですが…。
雪穂の性格は一般家庭で平和にのほほんと育ってきた私が見ると相当自尊心が高くヘンな方向にまがってしまっている気がするし、亮司もだいぶとんでもない感じです。ただ、過去の悪夢を乗り越えて自分たちの存在意義(生きるための支えのようなもの?)を守るために、彼らなりに必死で戦っていたのだと。思いを馳せるともの悲しくなるのです。
さて、気楽なキャラ語りに行きましょうか(笑)。
亮司、笠原さんと山本さん。どちらも芸達者な方なので、甲乙つけるのは悩みますな…。ステキでした。個人的には山本さんファンなこともあり(笑)、そして陰のある持ち味な山本さんのほうが、役には合っていたかしら。
雪穂、大くんとフナミン。大くんの女役は初めて見ました。アツイ演技の方なので、女役なんて大丈夫なのか~と少々ドキドキしておりましたが、キレイでしたな~。雪穂は絶世の美女くらいの人がやらないと説得力がない役だと思うのですが、はまっていてステキでした。第1部で雪穂をやっていた及ちゃんがいちばんはまるかなと思っていたのですが、第2部は大人時代の物語でもあり、背が高くて美人というのはピッタリだと感じましたよ。フナミンは、えーと、え~~と、個人的には多少苦手分野なのですが、今回の最後のシーンで株が相当にupいたしました。これだけ女役歴を重ねているだけのことはあるなぁ。上手かったです。
探偵今枝直巳、高根さん。文句ナシにステキ(笑)。横髪なびいた髪型がお似合いですわ~。お衣装が微妙でしたが探偵(お金がないという固定観念)だから仕方ないか…(笑)
代表のおじさんっぷりが第1部でたまたま見られなかったので、今回見ることができて嬉しかったです。重松さんの渋さも良かったなぁ~。
女役ちゃんたち。三上くんは完全にヒロイン街道まっしぐらなのね~。地毛(ショート)なのに女の人に見えてしまうのが怖いよ。関戸くんも地毛でしたがこちらはちょいと微妙でした…。でも声はかわいかった。そしてイチオシなのが松本くんですよ! 要チェックです。少女時代の雪穂だったのですが、脚はとてもたくましいのだが(筋肉が…笑)、何とも愛らしいぞ! ヒィー、実は青年だと考えると恐ろしいことです。少年亮司役の奥田くんと、舞台挨拶のときずーーっとくっついているのがたまりませんでした♪ 仲良しこよし~
船戸さんが今回もズボンのチャック開ける役だったのが何とも…。似合うのがまたアレなのです。
この物語は小説も読み応えあってオススメです ←買った
舞台は、かなり原作に忠実でした。
次回公演はドラキュラものとヴァンパイアもの(どう違うのか?)。松本くんが大きな役みたいなので今から非常に楽しみなのでございます! チケットは既に確保してしまいました。宝塚と比較すると非常にとりやすくていいわぁ~。あまりに取り易いのも心配ですが!