「星影の人」「Joyful!!Ⅱ」千秋楽に行ってきました。
千秋楽というシロモノにナマで潜入(?)するのは生涯初です。初なのです。ドキドキすべきなのですけどどうにもなんだか疲れていてですね。何このテンションの低さ。
しかし、舞台が始まった途端、身体中の血液が沸き立ちました。
楽はアドリブが随所にあってとても面白かったですよ! ショーのアドリブはあったのかな? 気付きませんでしたが。お芝居はほっこり笑えて楽しかったです!
いや~、それにしても今回はよく通ったなあ。ははは…
ハマコさんの太もも堪能しまくりましたとも(誤解を受ける表現)
千秋楽、アドリブのメモ。
ご隠居さんの「何ぞ甘いもんはないかのう」に応えて、甘味を出すところ。
今までは「ツルヤのようかんがありますよ!」→ご隠居さんがもぐもぐ食べていたのですが、今回は「ツルヤのようかんと、名古屋のういろうがありますよ!」(拍手)→ご隠居さん、「あんさんも」と沖田はんにあーんさせてお口に入れてあげる→ものが言えず、もぐもぐしながら頷く沖田はんと、なっていました。沖田はん、早く食べて飲み込まねばという必死さがにじみ出ていてステキでした(笑)
そのあと、山崎さん+土方さんが登場して、沖田はんが
「ご隠居さん、またゆっくりね」
と言ったあと、
「もろうていきましょ」
と残りの甘味を紙にくるんでお持ち帰りするご隠居さん。
すごくかわいいやりとりで良かったですなー。
井上先生(柊さん)が、佐藤くん(谷みずせ氏)を竹刀でぶったたきながら登場するところ(稽古のところね)。
佐藤くんは「まだやるんですかー!」と言って道場に戻ろうとするのですが、通常はまっすぐ下手にはけていくところを、今回は井上先生のまわりをぐる~と回って走っていきました。井上先生はそこで、
「逃げ足だけは一人前だな!」
と。
ラギくん、剣道上手くなりましたね(笑)。初日付近は、空振りしたり不思議なところを打ったりしていましたが、今では技が決まりまくりです。
沖田はんと玉勇さんの逢瀬を、暇人連中が覗き見していた場面。
山崎さんと一緒に登場して、セリフの言い方などがちょっと変化していましたねー。「ず~~っと(向こうで見ていた!)」が強調されて楽しかったです。真波氏が
「(会話は)聞こえなかった! こういうのは見えたけどな!」
と言って、通常は沖田はんの手をとるのですけど、今回は沖田はんに抱きついてました。私はチューぐらいするだろうと決め付けてたのですけど、期待がすぎました…(笑)。沖田はんは
「そんなことしていませんよ!」
と焦りまくって叫んでいました。仲間たちに過剰スキンシップで(笑)からかわれ、すごい勢いではけていかれました♪
こんなところですかねー。
軽めの場面が前半に集中していて、後半(沖田はんの病気が発覚してから)はどうしてもシリアスになってしまうのですよね。
終盤、玉勇さんが斬られて沖田はんの腕の中で息をひきとるとき、初日の翌日の夜公演で
「うち、沖田はんの大事なお命守ったんえ」
というセリフが増えていたのですが(初日と2回目はこのセリフはなかった)、先日日帰りで見たときも今日も、このセリフは無かったですねえ。期間限定であったのでありましょうか。そら耳ではないと思うのですけど。
……まあ、確かに命守ったというよりはしゃしゃり出てきたというか巻き添えくったというか(おっとっと~)…、そんな雰囲気ではあるのですけれどもね。ふふ。
ショーは、明確なアドリブ(←?)はなかったように思います。
再演の場面(何と言えばいいのか!娘役さんがピンクすだれダルマのところです)で、水さんがとなみ嬢を持ち上げてぐるっとまわすときに、一瞬ストップモーションになってヒヤッとしたことくらいでしょうか。私は宣言したとおり真波さんばっかり追ってしまいました~。あははん。あと山科嬢がすごく良くなりましたねー。このまま誘われたいと思いました。
終演後の挨拶。
飛鳥組長のご挨拶のあと、花帆さんがご当地ジェンヌさんとして紹介され、そのあとこの公演で退団する白帆さんが紹介されました。白帆さんはこのあと歌の勉強のためイギリス(だったと思う)に留学されるそうで!その向学心が素晴らしい。白帆さん紹介中、水さんが白帆さんの方に向けてアピールしていたのですけど。水さんの身体がナナメになると、その大きな羽根でゆみこさんと未来さん(上手)→白帆さん(下手)の視界を遮ってしまうのですが水さん全く気付いていないようで(笑)。羽根の陰でお2人は「見えないよーアピール」をしているように見えましたが…(途中からあきらめたみたいですが・笑)。やはりまだ新米トップスターさんだからかしらー(笑)。そんな姿も楽しくてたまらない。
水さんの挨拶。意訳+記憶違いはご容赦を。
お礼のあと、
「2月2日に感動的な初日を迎えたこの公演ですが…、今までにない程たくさんの出番をいただき、ヘロヘロになったあとこの重い羽根を背負えるかどうかが心配であったが、雪組の仲間やお客様の声援が力をくれた。自分に向かう愛のベクトルのおかげで千秋楽を迎えることができました!」
みたいなことを言ってました。…うーん、意訳も甚だしい程のまとめ方になってしまいましたがご勘弁。まあ確かにヘロヘロでしたよ。今日のパレードの、階段降りつつの歌は本当にヘロヘロでした(愛)。最後、気力で頑張っていらしたのでしょうね~。お疲れ様ですナツキさん!そのあとものすごい早口で、つっかえつつ
「花も実もある、効率の良い組を目指します! ありがとうございました!」
で幕が下りました。
カーテンコールが何度あったかは忘れてしまいましたが…順不同で
白帆さんを中央に呼んで、
「この公演でずっと早替わりの手伝いをしてくれたのです!」
と紹介し、「私のマイクで何か挨拶して!」とばかり、胸をそらして白帆さんに迫る水さん(笑)。白帆さんは照れつつ「ありがとうございました!」と挨拶されてました。最後は、白帆さんの肩を抱いてお辞儀。
「今度の雪組は、スゴイですよ!」
と下手客席後方に流し目しつつ叫ぶ! そのあと、
「花も実もある、実力ある組を目指します!」
…と言ったのだったかな? 客席に「雪組!」と叫ばせたかも。混ざっているかもしれないです… 「効率的な組」をもう1回くらい言っていたかも。余程気に入っているのね(笑)。我々も効率よくお金をつぎこまねばならぬということです。
「『星影の人』見足りないワァ!!(←ここ、超早口)という方は、是非全国ツアーにもいらしてください!」
とも言っていましたな。
最後はカーテン前にカニ歩きで出てきて、大劇場でお待ちしています! とのこと。客席から少々野太い声で「みずさーん!」と呼ばれ、笑ってお礼を言ってらっしゃいました。
組長さんの挨拶で感じたこと。
コムちゃん、マイカゼさんの千秋楽での組長さんの挨拶で、「朝海ひかる・舞風りらサヨナラショー」と本当は紹介したい、というようなことをおっしゃっていたのですよ。主演の男役のみではなく、主演娘役も大事に思ってらっしゃるというのが、コムちゃんよりむしろマイカゼさんのお見送りに集中していた私はすごく嬉しかったのです。この公演での挨拶でも、「水夏希と白羽ゆり」という言い方を何度もされていました。いやー、いいもんです。男役至上主義の団体ではありますが、娘役さんあってこそと組長さんが考えてくださっているというのは本当に嬉しいし素敵なことだと思うのですよ。組長さんの信念が伝わってくるようでした(この点に限らず、です)。飛鳥さんが長年組長を続けてらっしゃる理由がわかるような気がします。飛鳥さんだからこそ組長を任せられる、というのが大きいのではないかなあ、と、思ったのでした。