帝国劇場「エリザベート」のメモ。
エリザベート:涼風さん、トート:山口さん、フランツ:石川さん、ゾフィー:初風さん、ルドルフ:伊礼くん
禅さんステキすぎる…♪
11月、帝国劇場の初日開けてすぐに観に行ったのですが、そのときとは別キャストのバージョンです。これで、全てのキャストを観たことになるので(小ルドルフくんはわからないが…スミマセン)、今回の感想&マイベストキャストをコメントしてみようかと。あくまでも私見であり、好みの問題ですので、そのところよろしくお願いします。
・エリザベート
涼風さん、歌声がとても美しく、特に「夜のボート」のところが良かった~。この場面は禅さんとの相乗効果でさらに良く感じたのかも、というのもありますが。先に観た人の話では、涼風さんは初日近辺は演技が荒かった…なんていうのもあったのですが、そんなことは感じなかったですね。あえて言うなら、目線の配り方とか立ち姿とかが、あまり高貴な人には見えなかったというか…アワワ…何故でしょう、マリー・アントワネットのときはそんなこと感じなかったのですけどね。ちょっと視線が泳いでいるのか? と感じるところがあったりとか、上目遣い気味に見えたりしたところが気になってしまった…。うう、すいません好みの問題です。
今回の2人は、やはり1年目ということもありどちらもまだ発展途上という感じでしたので、次に期待です。
・トート
山口さん。この作品何回か観てますが、実は山口さんを観るの初めてです。私の初東宝エリザ(2004年のことだった…)のときは、「たいやきさん(仮名)は絶対内野さんが好みだと思う!」という友人のススメに従い内野さんバージョンを観て、その通り内野さんにハマり、そのまま山祐トートからは縁遠いまま来てしまったのです。やはり歌の人なのでしょうねえー。すごく安定していたと思います(武田くんがフラフラ気味なので余計そう感じるのかも)(笑)。囁き系の歌のときの声と、熱っぽく歌うときの声のギャップが面白かった(笑)。ビジュアルは、おおきいので見栄えがしますね。個人的な好みで胸元をさらすのなら鎖骨は埋まっていて欲しくはなかったが(どうでもいい…)
トートは、力強く武田さんをプッシュです…。山口さんはすごく上手くて、もう完成されたような趣があるのですけど、武田さんの不安定さ、手に汗握る感、だだっこ感がたまらんのですよ。
・フランツ・ヨーゼフ
石川さん。ああもう、禅さん最高! どこまででも付き従いとうございます。記憶を紐解いてみると、私以前禅さんフランツ観たことあったのね。でも前回はここまで熱烈に禅さんフィーバー(←…)が発症したかなあ。そこまででもなかったような。今回の禅さん素晴らしかったですよ…。まず青年フランツが、すごく若々しくて、しかも私1階後方だったのですがセンター席だったので、あのまなざしを直接くらったのです(勘違いが多分に含まれております)。青年フランツ、ホントにキラキラしていた…。そしてまあ随所で素晴らしかったのですが、夜のボートがもう。泣きじゃくってシシィの背中にすがりつきそうな勢いで「君が必要だよ」っておっしゃってました。ああフランツ、かわいそう! 東宝版エリザで、ここまでフランツフィーバー(…)したのは初のような…。あと最後の審判? 裁判? のところで、御髪(※おぐし)を振り乱す皇帝。激しくいとおしいです。
鈴木さんも素晴らしいのですが…、禅さんのすごく人間くさいフランツの虜になってしまいましたので、ここは禅さんをプッシュです。
・ゾフィー
初風さん。とにかく存在感に圧倒されますね。おっそろしい皇太后さまでしたが…、最後、怒りのフランツに対するところはとても寂しそうで…。東宝版は、宝塚版に比べてゾフィーの比重が大きくて、物語に深みが増している感じがしますね。ゾフィーも悩みますが…歌声の好みで、寿さんで。
・ルドルフ
伊礼くん。彼は、スタジオライフの公演で観たような観ていないような。パンフには載っていたのだけど出ていたのか記憶がないよアハハ。しかしルドルフはとても良かったですよ! 声も良い感じ。一番キュンとしたのは、公演後の挨拶でずっと初風さんを気遣っていたことです。ステキ… こんな出来た孫が欲しいものです。
ルドルフはですね… 非常にどちらも良くて悩ましいのですが、顔の好みとプニ感で浦井くんで(笑)。
こんな感じであります。重ねて言いますが、あくまでも「好み」ですので!!
さて、物語は、私はどちらかというと宝塚版のほうがなじみがあるので、「英雄色を好むと言うだろ」のところとか「鳥と魚」のところとかがないのはちょっと物足りない気がいたします。あと「命のナイフ」。東宝版だと、皇太后の味方をするフランツに失望して、「私だけに」につながるのですが、宝塚版では失望というより「絶望」なのですよね。宝塚版ではシシィの死に対する揺らぎが大きいという感じがします(うう、うまく伝わるでしょうか)。東宝版は、なんか淡々と進んでいる気がするのですよねー…。小池先生には何か意図があるのでしょうけど、私まだそれを掴みきれていないのでしょうなあ。
この作品、個人的には、わりとラストはどうでもよくて(笑)、途中が好きなんです…。若い頃(?)は、「夜のボート」の場面の意味が理解できなかったのですけど、今は大好きな場面です。トシをとったのかねえ。でも年齢を経て、色々理解できるようになったというのは喜ばしいことかもしれない。理解しないほうが良かったということもたまにありますけどね(笑)。